指宿オニテナガエビ研究所 by 指宿市地域おこし協力隊

指宿市地域おこし協力隊の2人がオニテナガエビの釣り堀を作るために、オニテナガエビの養殖にチャレンジしています!。

指宿でオニテナガエビの釣り堀をする理由②

ちゃっす!

 

2月だというのに、指宿は最高気温20℃で冬だということを忘れそうです。

 

ちなみに、僕は死ぬほど暑がりなので既に半袖で周りの人に引かれてます、、、

 

さて、今回は指宿とオニテナガエビの養殖について書きたいと思います。

 

 

前回、オニテナガエビ東南アジア原産で日本の河川の水温では冷たすぎて生きていけないと書きました。(前回の記事で書くのを忘れてましたが、オニテナガエビは基本的には淡水飼育です。)

 

オニテナガエビが成長するために適している水温は28~31℃と言われています。

 

事務所の蛇口からでる水の温度は17.5℃でしたので、28~31℃の水温にしようとすると

①部屋全体を温かくして水温を温める(エアコンetc)

②水温自体を温める(水槽用ヒーターetc)

のどちらかの方法を取らざるを得ません。

 

ちなみに、現在、うちでは①の方法で飼育しており、オイルヒーターを使って部屋全体を温めて水温を維持してます。


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もちろん、電気代(大規模になるとボイラーを使うので燃料代)がかかるため、本格的に養殖をする場合にはこの方法は採算的には現実的ではないでしょう。

 

②の方法ですが、こちらも電気代を使うのはもちろんですが、水槽用ヒーターだと各水槽の数ヒーターを用意しなければならないため、ヒーターの数もばかになりません。

 

ですが、水温を温める方法は他にもあります。

 

 それが、、、

 

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※写真はイメージです。安心してください、混浴なので水着着用です。

 

温泉です。 

 

温泉はそれ自体が温かいので、温泉水を使えば温める必要すらありません。

 

前の記事で紹介した相馬えび等養殖組合では、温泉排水と地下水を混ぜ合わせて30℃ほどの水温を維持しています。

 

また、福島県福島市土湯温泉では、株式会社元気アップつちゆ地熱発電で出る熱水を利用してオニテナガエビの養殖を行っています。

株式会社 元気アップつちゆ|エビ養殖事業


 

このように、温泉水を使うのではなく、温泉が湧く地域の地熱を使った養殖も行うことができます。

 

さて、指宿ですが、世界的にも珍しい砂蒸し温泉を始めとして、温泉地としては有名です。(有名なはず、、、)

砂むし温泉ページ一覧 | いぶすき観光ネット

 

名前だけではなく温泉の量も豊富で、指宿市街地を掘ればどこでも温泉が湧くとか全世帯のうち3割の世帯で蛇口を捻れば温泉が出てくるとか、温泉に事欠くことはありません。

 

また、宮ヶ浜地区に流れる湊川沿いには、養殖に適した水温の温泉が湧いており、養鰻場や熱帯魚の養殖施設が多くあり、全国各地から養殖事業者が集まっています。

 

ちなみにこの湊川、昔養殖していたティラピアが脱走し、流れ込む温泉で水温が高いこともあり、尋常じゃない数のティラピアがいます。

 

興味がある方は、是非、ティラピア釣りしてみてください。

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話を戻して湊川沿いの温泉ですが、中には、オニテナガエビの養殖をしてくださいと言わんばかりに、28℃の温泉がコンコンと湧く場所もあります。

 

このような指宿の豊富な温泉資源を使うことで、オニテナガエビの養殖を効率的かつコストを低く行うことができます。

 

今現在、温泉を使っての飼育はできていませんが、近々、温泉を使ってのテスト飼育を行い、最終的には温泉を使った養殖事業を始めていけたらと考えています。

 

温泉が豊富な指宿であるからこそのオニテナガエビの養殖なのです。

 

さて、次回はオニテナガエビの釣り堀について書いていきたいと思います。

 

ほいでは!

 

【おまけ】

静岡県伊豆に行ったときの写真。

ちなみに上の温泉の写真も伊豆で撮りました。

孤独のグルメの「わさび丼」回を見てはるばる来たのにお目当てのお店がまさかの休日でしたが、隣のお店で食べたわさび丼もおいしかったです。


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